北海道の歴史、文化の発祥地である松前は、蝦夷地と呼ばれていた時代から漁業を主体とした海産物の生産地として栄え、ニシンの盛漁期には「松前の春は江戸にもない」と言われたほど活気を見せていました。

 このころから前浜でとれるスルメイカを天然乾燥したするめの生産が行われ、昆布とともに結婚式やお正月のお祝い事に欠かせないものでありました。

 

 明治の末頃からニシン漁の衰退とともに、本格的にスルメイカ漁が行われるようになり、漁獲されたスルメイカのほとんどが漁家の自家加工で、松前するめとして生産されるようになりました。

 昭和40年以来、それまで個々の漁家が生産していたするめ加工が、漁業者から加工業者に移り現在では23工場が操業し、隣町の福島町と合わせ全国シェアの8割を占める日本一のスルメ生産地です。

 最近では食料品の多様化が進む一方、化学調味料や添加物を敬遠し自然食嗜好の傾向が強くなっており、これらを使用しない「するめ」はまさしく今の時代にふさわしい食品です。

 2000年セリーグのペナントを制した読売巨人軍は、一時キャッチフレーズとして「するめ野球」を提唱し、噛むほどにその味が出るするめの良さを、野球ファンならずとも耳にしたところです。


す る め
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松前するめ
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